「田んぼのグリーンウェイブ」参加活動募集

ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)、生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)などの主催による、5月22日の生物多様性の日の記念イベント「田んぼのグリーンウェイブ」が、5月から7月にかけて実施されます。ただいま参加活動を募集中です。



笑顔がつなぐ生物多様性 田んぼのグリーンウェイブ

CBD市民ネット水田部会長 呉地正行
NPO法人 民間稲作研究所 稲葉光國

 5月22日は生物多様性の日、この日10時に、生物多様性を大切にしているNPO法人 民間稲作研究所付属農場をスタートに、世界の田んぼから「人間も自然も健康であるために、がんばりましょう!」のウェイブを送り出そうという計画です。
 グリーンウェイブの活動は、特に子どもが、木を植えることによって生物多様性のつながりを学び、世界へと広げようという普及啓発活動の一つです。私たちは農業者のみなさんと子どもたちを中心に、田植えをはじめとする田んぼでの様々な活動に焦点をあわせ、お米作りから生物多様性を広めたいと思っています。みなさんの笑顔が世界へ、未来へと伝わっていくことを願って...
※グリーンウェイブについて <http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000035.html

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 田んぼは持続可能に利用することで、人間も生きものも健康に暮らすことを可能にしてくれる宝物(田からもの)です。私たちが毎日食べるお米が育つ、どこにでもある見慣れた光景の一つである田んぼは、農薬や化学肥料を使わずに、自然の力を利用すれば実に多くの生きものたちが住処として利用します。ラムサール条約ではウェットランドといい、賢明な利用を世界の農業者に呼びかけています。
 特に生物多様性を育むことを考えて管理している田んぼでは、毎年たくさんの子どもや地域の人々が生きもの調査を実施し、全国で6,000種近くの生き物が発見されています。またこのような田んぼで作られたお米は、安心で味わい深く、どの地域でもこんなお米が食べられるような世の中になることを目指して、努力が続けられています。
 2008年のラムサール条約COP10では、水田の生物多様性に関する決議が採択され、この決議を生かした活動が続けられてきました。生物多様性条約市民ネットワーク水田部会は、今年10月に名古屋で開催されるCBDの第10回締約国会議でも水田の賢明な利用が生物多様性の保全に大きな役割を果たしていることを考え、生きものと共生できる農業を推進する決議が採択されるよう頑張っています。各地で活動しているみなさんの参加で、きっと田んぼからもすてきなウェイブが広がってゆくことでしょう。

開催日時 2010年5月22日(土)10:00 を中心とする5月~7月の適当な期日
開催地  各地域
主 催  CBD市民ネット水田部会/ラムサール・ネットワーク日本
     KWNN(韓国湿地ネットワーク)
協 力
COP10支援実行委員会/民間稲作研究所/生物多様性農業支援センター(BASC)/GEOC(地球環境パトナーシッププラザ)/環境省/農水省/FAO/JICA/WWN(世界湿地ネットワーク)/かみのかわ有機農業推進協議会/NPO法人田んぼ/日本野鳥の会/他(予定を含む)

[田んぼのグリーンウェイブ]実施要領

実施方法:
  • メイン会場の内容を参考に、各地の現地時間5月22日(土)10時に合わせて、農業(稲作り)にまつわる様々な取り組みを実施します。22日の実施が原則ですが、できない場合、参加企画は5月~7月とします。
  • 内容は参加を希望される各地のみなさんにお任せします。
     例:田植え・生きもの調査・泥遊び・草とり・ザリガニ捕獲 などなど
  • 「田んぼのグリーンウェイブ」開催募集はCBD市民ネット水田部会作成のHPで行う予定です。開催地の情報はHPなどに掲載し、CBD事務局へ届け出ます。
  • 各地での継続的な取組状況もまとめて、成果物をCOP10で発表します。
  • 広報は「田んぼのグリーンウェイブ」というタイトルをつけて各地で自由に行ってください。取り組み全体の広報などはCBD市民ネットで行う予定です。
  • 生物多様性を大切にする稲作りのパンフレットなどを、希望団体に送料着払いで郵送いたします。希望される団体はその旨担当者までお知らせ下さい。
  • 実施予定箇所:日本と韓国各地+バリ島・ベトナム・タイ・ラオス・中国・ネパール・スペイン・ナイロビ(SBSTTA参加者一同)・コスタリカ他

メイン会場
  • 日本:民間稲作研究所付属稲葉農場(栃木県河内郡上三川町鞘堂72-5 JR石橋駅)
     田植え体験・魚道手入れ・ザリガニ捕獲など(メイン会場イベント詳細)
     担当者:伊藤よしの・稲葉光國 
  • ナイロビ(SBSTTA開催地):SBSTTA会議に参加中の日本人を中心に開催。JICA事業の現地サイトで、グリーンウェイブ(生きもの調査など)を実施。何らかの方法で日本と交信し、記録をHPに掲載する。
    ※SBSTTA:生物多様性条約の科学技術助言補助機関
    担当者:呉地正行・岩渕成紀・今井麻希子(CBD市民ネット)
  • 韓国(詳細調整中)

代表世話人
    生物多様性農業支援センター 原 耕造
    CBD市民ネット水田部会 伊藤よしの・呉地正行
(韓国)韓国湿地NGOネットワーク共同代表 パク・チュンロク
    韓国水田湿地ネットワーク キム・ソクスン
 
募集期間 2010年5月1日~5月31日
受付   伊藤よしの E-mail yoshino☆cbdnet.jp(☆印は@に置換:迷惑メール対策)

参加申し込み票 rice_paddy_green_wave.xls(Excelファイル)

2010年05月02日掲載