和白干潟のプロモーションビデオと、クロツラヘラサギの絵本

ウエットランドフォーラム代表/ラムネットJ理事 松本 悟

 「和白干潟の子供調査隊・ガタレンジャー」の活動は3年を経過しました。毎年、和白干潟のさまざまな環境で5回調査をしています。ガタレンジャーには2つのミッションがあって、ひとつは生物調査。もうひとつは、その成果を啓発することです。2018年10月に制作したプロモーションビデオ"大好き!!和白干潟"もその啓発ツールとして制作しました。活動で撮影した動画と写真に加えて、新たに人物やメッセージも加えて90秒にまとめました。ホームページや動画サイトでも見られるようにしています。また地域の文化祭やイベントなどのブースでエンドレスでパソコン放映をしたりして、好評をいただいています。子供たちの笑顔を通じて、シンプルにストレートに和白干潟の魅力を伝えるツールに仕上がっています。この活動はHSBCのプロジェクトWISEの支援を受けて実施しました。

ビデオ
ビデオ"大好き!!和白干潟"は、https://gata-ranger.jimdo.com/で視聴できます
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絵本"クロツラヘラサギ・プーの手紙"は、https://wetland-forum.jimdofree.com/から購入できます

 "クロツラヘラサギ・プーの手紙"は、松本が関わっている絶滅危惧種のクロツラヘラサギをテーマにして個人的に制作した絵本です。10年ほど前に制作した「プーの約束」に続く第2作ということになります。台湾や香港、韓国の関連団体や友人などにも送って好評をいただいています。
 テーマはこれまで各地でクロツラヘラサギが生存を脅かされてきた課題を取り上げて、幼いクロツラヘラサギのプーがそれらの経験を通して人間に手紙を書くという内容です。でも手紙の内容には触れていません。この物語を読んだ子供たちそれぞれに感じてほしいと思っています。イベントなどでの"読み聞かせ"を意識して制作しました。文章は、渡り鳥を守るために国際協力が必要なこと、同じ本をいろんな国の人が同時に読んでいることを感じてもらうために日本語、英語、韓国語、中国語(4か国語列記)で書いています。近い将来、子供たちの感想の交流などにもチャレンジしたいと思っています。

ラムネットJニュースレターVol.34より転載)

2019年02月07日掲載