イベント情報
■香川県
王越とんぼプロジェクト実行委員会
王越自然観察会
香川県坂出市王越町にある「王越とんぼランド」と「交流の里おうごし」周辺で、身近な自然の「かんさつ会」を行います。講師が自然を解説する観察会ではなく、参加者の疑問や気付きを大切に講師と参加者がともに自然を楽しむようなアットホームな環境の中で、見るだけの観察ではなく、五感で感じるような会を目指しています。また、日程によっては工作や発表会などをプログラムに盛り込んでおり、地域の残された自然を守るには何が必要かを皆で一緒に考えます。
【団体・湿地紹介】
香川県坂出市王越町は、香川県の中央、五色台と呼ばれる山塊と瀬戸内海にはさまれた地域で、塩田跡や田畑などが広がるのどかなエリアです。このため、昔は季節になると無数のトンボが飛び回っていたそうです。しかし、坂出や高松の市街地から30分程度でアクセス可能にもかかわらず、近年では高齢化や人口流出などに伴い耕作放棄地が増えつつあり、トンボが群れ飛ぶ様子もいつしか少なくなっていました。
そこで、トンボが多く飛び回っていた景色を取り戻すため、耕作放棄地の一部を「王越とんぼランド」として整備するべく「王越とんぼプロジェクト実行委員会」が平成29年に立ち上がりました。実行委員会には、「王越町共に生きるまちづくり推進協議会」、「王越自然界倶楽部」、「ナチュラリストネットワークかがわ」などが参画しており、地元住民と自然環境の専門家などが協力し、耕作放棄地の荒れた環境をトンボが生息するに必要な環境を整えると共に、地域の子どもたちがトンボの生息地を観察しやすいような整備も併せて行っています。また、不定期にトンボなどの生息調査も実施しており、香川県のレッドデータブックで指定された昆虫も複数発見されています。