渡良瀬遊水地の自然の豊かさを多くの皆様に楽しんで頂くために、春、初夏、秋、冬の4回自然観察会を第2調節池で開催しています。どなたでも事前予約無しに無料で、お気軽に参加いただけます。約2時間、ボランティアガイドが第2調節池内の湿地やヨシ原を散策しながらご案内します。
各回の主な見どころ(植物や野鳥)は次の通りです。
・4月8日(月):ヨシ焼き後のヨシやオギの芽吹き、トネハナヤスリ、ノウルシ、子育てするコウノトリなど
・6月10日(月):コウノトリ、ヨシやオギの成長、オオヨシキリ、コヨシキリなど
・9月23日(月、振替休日):ワタラセツリフネソウ、タコノアシや秋の植物など
・2025年2月10日(月):コウノトリ、チュウヒ、カモなど
渡良瀬遊水地は、栃木・群馬・茨城・埼玉の4県の県境に広がる総面積3、300 ha の日本最大の遊水地です。明治期に治水と利水を目的に整備されましたが、広大な空間は、自然豊かで多くの貴重な動植物の生息の場になっています。 約半分がヨシ原に覆われ、本州以南で最大の湿地には180種以上の絶滅危惧種を含む、植物約1,000種、野鳥約260種、昆虫約1,700種など多様な生き物が見られ、2012年にはラムサール条約湿地に登録されました。
また2020年には、第2調節池内に設置された人工巣塔で、野生復帰をめざし放鳥されて以来東日本では初めて、2羽のコウノトリのヒナが巣立ちました。その後も4年連続してヒナが巣立ち、多くのコウノトリが遊水地の空を舞う姿が見られるようになりました。
小山市渡良瀬遊水地エコツーリズムガイド協会は、渡良瀬遊水地や周辺地域のガイド活動を通して、渡良瀬遊水地の魅力を発信するとともに、地域振興の支援を目的に活動しています。皆さんのご希望に合わせたガイドも行ないますので、ぜひお気軽にご相談・ご利用ください。