イベント情報

■熊本県

八代野鳥愛好会

球磨川河口がんばれ!シギ・チドリ類観察会

●日 時:2024年4月21日(日)10:00
●場 所:球磨川河口(八代市鼠蔵町)
●参加費:無料
●問い合わせ:TEL 090-3328-4970
●参加団体紹介ページ:八代野鳥愛好会
※午後には、ワークショップも計画しています。

春の球磨川河口干潟は、繁殖地に向かうシギ・チドリ類で賑わいます。干潟が出始めると、カニ類などが姿を現し、ハマシギ、シロチドリ、ソリハシシギ、キアシシギ、チュウシャクシギなどのシギ・チドリ類が活発に採餌する姿を見ることができます。エネルギーを十分補給し、繁殖地に向けて旅を続け、繁殖がうまく行くように応援します。午前中は、干潟を守る活動を元気にするためにワークショップを計画しています。

【団体・湿地紹介】

球磨川河口周辺には、約1500haの河口干潟が形成され、干潟一帯は水鳥を中心にした野鳥生息地となり、これまでにシギ科、カモ科、カモメ科、チドリ科などを中心に160種以上が記録されています。そして、環境省レッドリスト(2014)に記載されているヘラシギ、クロツラヘラサギ、ツクシガモ、ハヤブサ、ナベヅル、マナヅル、シロチドリ、アカアシシギ、オオソリハシシギ、ホウロクシギなどの希少種の飛来も記録されています。また、八代市は、2004年、球磨川河口干潟約160haをシギ・チドリ類の重要な生息地であるとして、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップに参加しました。

本会は、八代市に暮らす鳥好きの人が集まって昭和63年(1988)4月に創立されました。鳥と親しむ中で、野鳥たちの暮らしが守られ人と野鳥が上手に共生することを目指す活動を続けて35年たちました。月1回の野鳥観察会(例会)を行い、例会の回数は、360回になろうとしています。報告は、例会・行事案内と一緒に月報で行い、毎年の活動をまとめた会誌「カワセミ」を編集し、現在36号まで発行しています。

平成29年(2017)~令和2年(2020)は球磨川河口干潟のラムサール条約登録を目指して干潟の野鳥観察会、ムサール条約についての学習会、八代海の生態系の保全と持続的利活用を考えるシンポジュウムなどを実施しましたが、カモ類による栽培野菜の食害が発生するなどで登録はまだ道半ばです。平成23年(2011)からラムサールネットワーク日本の湿地のグリーンウェブ事業に協賛し春の渡り期(4月)と秋の渡り期(8月)に「球磨川河口がんばれ! シギ・チドリ類観察会」を開きシギ・チドリ類の渡りを応援する探鳥会を実施しています。

球磨川河口の干潟生態系と漁業・農業資源が守られ、干潟の持続的利活用が推進されるために、人と野鳥との共生のためには何をなすべきかを考えながら、球磨川河口干潟が世代を超えて守られることを心から願って活動しています。