インフォメーション
湿地のグリーンウェイブ オンラインお茶会(2024年11月)
ラムサール・ネットワーク日本が実施するキャンペーン「湿地のグリーンウェイブ」では、ほぼ毎月、オンライン(Zoomミーティング)で“お茶会”を開催しています。湿地の保全や賢明な利用にかかわっている方や、水辺の生きものに関心のある方、湿地でとれる食べ物(お米や農産物・水産物など)に興味のある方、ラムサール条約や生物多様性条約に関心のある方など、どなたでも自由に参加できます。
(開催時間内の途中参加・途中退席可)
●2024年11月のお茶会のご案内
日時:2024年11月27日(水)20:00〜21:30(19:55ごろZoom会議室オープン)
Zoom会議室へのアクセス:
https://us02web.zoom.us/j/87930597641?pwd=snEfGrBEmpQkObIQa1jno1z9HwxpdR.1
ミーティング ID: 879 3059 7641
パスコード: 188855
(お茶会のURLやID/パスコードは毎回変わります)
話題提供は、「永遠に残したい曽根干潟 ~生物多様性の楽園で、カブトガニの棲む海を未来に! その道半ば~」というテーマで高橋俊吾さんにお話いただく予定です。
●話題提供者:高橋俊吾さん(日本カブトガニを守る会福岡支部長・東朽網校区まちづくり協議会 環境保全部会「水と緑の美化プロジェクト」委員)
テーマ:永遠に残したい曽根干潟 ~生物多様性の楽園で、カブトガニの棲む海を未来に! その道半ば~
北九州市の瀬戸内海側周防灘に面した曽根干潟は、最大干出面積517haで、九州北部では最大級の干潟です。
江戸時代から干拓が行われ、その後400年以上開発の前線におかれ、現在でも周辺では埋め立てが行われています。コンクリート護岸に囲まれた干潟ですが、多様な底質環境と4本の流入河川、源流域の地質多様性や豊かな植生、後背地の農地などの豊かな自然環境の恩恵を受けて、生きた化石カブトガニや、世界的希少種のズグロカモメ、クロツラヘラサギ等の渡り鳥が多数生息する、生物多様性の楽園として、日本の重要湿地にも選定されています。
しかしながら、法的には特に守られているわけではなく、条令等もなく鳥獣保護区にも指定されていないのが現状です。
90年代にズグロカモメの国内有数の越冬地である事が判明したのと干潟の大規模開発構想や新北九州空港の人工島建設等をきっかけに、「曽根干潟を守る会」が結成され、2000年代初頭にはラムサール条約登録に向けて盛り上がりましたが、登録のための生物学的要件は十分に満たしているものの、法的整備や地元の理解、賛同が得られず頓挫してしまいました。
守る会も休止状態となり、その会員の一部が日本カブトガニを守る会に入会、福岡支部を結成し、カブトガニの産卵調査、幼体調査をしながら、生息状況や干潟の現状把握を行い、保全・保護活動や啓発活動に取り組み干潟の貴重さを広く市民に伝えているところです。長期モニタリングも30年近く継続してきたことで、様々な曽根の特性も見えてきました。周辺での様々な工事や開発の影響も懸念されるような状況が続いていますが、個別に対応しながら何とか保全できていると言えるかもしれません。
海ゴミ問題等も、地域住民や地元企業を巻き込みながら、居住地のまちづくり協議会で、源流から干潟までの環境保全活動の一環として干潟の野鳥や生き物観察会、カブトガニ産卵観察会などと合わせて清掃活動も協働で取り組んでいます。
あとは、カブトガニやカブトガニの棲む海を未来に確実に残すために、地元住民の理解や賛同を力に、法的整備を進め、ラムサール条約登録を目指すだけで、その道筋は見えているのですが…。拡がりはまだまだ足りていませんし、道半ばで、次々と新しい逆風が起きて、なかなか険しく厳しいです。
この状況を突破するために、さらに必要な事、今後の取り組みのヒント等をみなさんからいただけるとありがたいです。
●「お茶会」アンケート
https://forms.gle/nHoTizrcoW2t9orNA
「お茶会」に参加された感想・要望など、アンケートにお答えください。
●湿地のグリーンウェイブ
ホームページ:https://www.ramnet-j.org/gw/
フェイスブック:https://www.facebook.com/groups/2358414017722340
(開催時間内の途中参加・途中退席可)
●2024年11月のお茶会のご案内
日時:2024年11月27日(水)20:00〜21:30(19:55ごろZoom会議室オープン)
Zoom会議室へのアクセス:
https://us02web.zoom.us/j/87930597641?pwd=snEfGrBEmpQkObIQa1jno1z9HwxpdR.1
ミーティング ID: 879 3059 7641
パスコード: 188855
(お茶会のURLやID/パスコードは毎回変わります)
話題提供は、「永遠に残したい曽根干潟 ~生物多様性の楽園で、カブトガニの棲む海を未来に! その道半ば~」というテーマで高橋俊吾さんにお話いただく予定です。
●話題提供者:高橋俊吾さん(日本カブトガニを守る会福岡支部長・東朽網校区まちづくり協議会 環境保全部会「水と緑の美化プロジェクト」委員)
テーマ:永遠に残したい曽根干潟 ~生物多様性の楽園で、カブトガニの棲む海を未来に! その道半ば~
北九州市の瀬戸内海側周防灘に面した曽根干潟は、最大干出面積517haで、九州北部では最大級の干潟です。
江戸時代から干拓が行われ、その後400年以上開発の前線におかれ、現在でも周辺では埋め立てが行われています。コンクリート護岸に囲まれた干潟ですが、多様な底質環境と4本の流入河川、源流域の地質多様性や豊かな植生、後背地の農地などの豊かな自然環境の恩恵を受けて、生きた化石カブトガニや、世界的希少種のズグロカモメ、クロツラヘラサギ等の渡り鳥が多数生息する、生物多様性の楽園として、日本の重要湿地にも選定されています。
しかしながら、法的には特に守られているわけではなく、条令等もなく鳥獣保護区にも指定されていないのが現状です。
90年代にズグロカモメの国内有数の越冬地である事が判明したのと干潟の大規模開発構想や新北九州空港の人工島建設等をきっかけに、「曽根干潟を守る会」が結成され、2000年代初頭にはラムサール条約登録に向けて盛り上がりましたが、登録のための生物学的要件は十分に満たしているものの、法的整備や地元の理解、賛同が得られず頓挫してしまいました。
守る会も休止状態となり、その会員の一部が日本カブトガニを守る会に入会、福岡支部を結成し、カブトガニの産卵調査、幼体調査をしながら、生息状況や干潟の現状把握を行い、保全・保護活動や啓発活動に取り組み干潟の貴重さを広く市民に伝えているところです。長期モニタリングも30年近く継続してきたことで、様々な曽根の特性も見えてきました。周辺での様々な工事や開発の影響も懸念されるような状況が続いていますが、個別に対応しながら何とか保全できていると言えるかもしれません。
海ゴミ問題等も、地域住民や地元企業を巻き込みながら、居住地のまちづくり協議会で、源流から干潟までの環境保全活動の一環として干潟の野鳥や生き物観察会、カブトガニ産卵観察会などと合わせて清掃活動も協働で取り組んでいます。
あとは、カブトガニやカブトガニの棲む海を未来に確実に残すために、地元住民の理解や賛同を力に、法的整備を進め、ラムサール条約登録を目指すだけで、その道筋は見えているのですが…。拡がりはまだまだ足りていませんし、道半ばで、次々と新しい逆風が起きて、なかなか険しく厳しいです。
この状況を突破するために、さらに必要な事、今後の取り組みのヒント等をみなさんからいただけるとありがたいです。
●「お茶会」アンケート
https://forms.gle/nHoTizrcoW2t9orNA
「お茶会」に参加された感想・要望など、アンケートにお答えください。
●湿地のグリーンウェイブ
ホームページ:https://www.ramnet-j.org/gw/
フェイスブック:https://www.facebook.com/groups/2358414017722340