田んぼのグリーンウェイブ(2010年)報告
国際生物多様性年記念参加行事-笑顔がつなぐ田んぼのグリーンウエィブ
CBD市民ネット/ラムネットJ CEPA部会長 安藤よしの
生物多様性条約市民ネットワーク(CBD市民ネット)/ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)水田部会では、国際生物多様性の日(2010年5月22日)グリーンウェイブに、「田んぼのグリーンウェイブ」として参加しました。
2010年2月からラムネットJやCBD市民ネットで募集を開始し、5月22日を中心とするほぼ1か月間に、全国の約30団体が約100企画で「田んぼのグリーンウエィブ」に参加しました。日本各地とナイロビで、田植えや生きもの調査、観察会などが実施されました。田植え後、稲刈りまで毎月1回、子どもたちとともに田んぼに入る団体や、植樹を実施した団体もあります。フランスのエアバス社やトンボ鉛筆の協力もいただきました。
ケニアのナイロビでは、JICAの協力を得て、SBSTTA会議に出席中の呉地水田部会長・岩渕・柏木他が「田んぼの生きもの調査」を実地、農水省職員や現地の子どもたち約45名が参加しました。
2010年10月の生物多様性条約第10回締約国会議(CBD/COP10)では希望通り、農業の決定の一部として水田決議が入りました。また、CBD市民ネットとラムネットJ水田部会ではブースでの展示や、フォーラムでの報告発表などを実施しました。さらに、グリーンウェイブブサイドイベントでは、エアバス社による活動紹介で、日本の活動例として、栃木での田植えが取り上げられました。
2010年の実施に関しては地域との連携が十分ではなく、グリーンウェイブに参加することの意義なども十分に伝えきれませんでした。これらの反省点を踏まえ、2011年はラムサール条約40周年記念行事の一つとして、また国連生物多様性の10年のスタートを記念して、湿地や水田の生物多様性の参加型CEPA活動、モニタリング活動として、活動を継続することになりました。国際的に広げることや、生物多様性の記念日とのコラボを目指して企画中です、皆さんの参加をお待ちしています。
- 参加団体:30団体
- 取り組み数:約100件
- 参加者数:約2,500 人(含 小学校・観察センター等での活動)
- 内容:田植えを含む農作業・学習会・生きもの調査・植樹など
- 参加賞:Tシャツ・パンフレット・バッジ・シール・ポスター・鉛筆ほか
- 協力:エアバス社・トンボ鉛筆・GEOC・環境省・JICAほか
2011年02月19日掲載