プレスリリース:あまりにひどい内閣の答弁書〜辺野古・大浦湾に関するラムサール条約事務局からの書簡に関して〜
ラムサール条約事務局が辺野古・大浦湾に関する書簡を日本政府に送付したことについて、福島みずほ参議院議員が政府に質問主意書を提出し、それに対する答弁書が公開されました。これらの内容に関して、下記の通り情報を提供します。
プレスリリース
2014年12月9日
【情報提供】
あまりにひどい内閣の答弁書
〜辺野古・大浦湾に関するラムサール条約事務局からの書簡に関して〜
先の第187回国会では「ラムサール条約事務局からの辺野古沖での米軍基地建設についての書簡に関する質問主意書」(福島みずほ参議院議員)が提出され、これに対する内閣の答弁書が公開されている。
参議院ホームページ
この質問主意書(添付1)は、要約すると以下のような内容である。
- 政府は、ラムサール条約事務局からの書簡をどう評価し、どう対応するのか。
- 辺野古・大浦湾沿岸域を「国際的に重要な湿地」と認識しているか。
- 愛知ターゲット目標10に基づき、同沿岸域のサンゴ礁、海草藻場の保全をどうするか。
これに対する答弁書(添付2)は、要約すると次のようなものである。
- 1と3については、環境影響評価に基づき保全措置を講じる。
- 2については「辺野古・大浦湾沿岸域」の範囲が明らかでないので答えられない。
この答弁書は、閣議決定を経て内閣総理大臣名で出されたものであるが、上記のように、質問に対して正面から回答していない。1については、評価も対応の仕方も答えていないし、2にいたっては、理由にならない屁理屈で回答を拒否している。
今の内閣は、行政権の最高執行機関でありながら、このように無内容で、あまりにひどい答弁書を出している。これは、国会議員のみならず国民をも愚弄するものであり、また、内閣自ら、その程度の低さを露呈していると言える。
11月に、環境・人権・平和に係わる17団体が、共同声明「ラムサール条約にもとづく辺野古・大浦湾沿岸域の保全について」(添付3)を出しているが、今回の答弁書は、恥ずかしくてラムサール条約事務局に伝えられるものではない。
報道関係者の皆さまには、このような「あまりにひどい内閣の答弁書」について取材され、問題点を明らかにし、報道されるようにお願い致します。
※添付1〜3を含む、今回のプレスリリースのPDFファイル
2014年12月09日掲載