第11回日韓NGO湿地フォーラム・国際湿地NGOワークショップ
日韓の湿地NGOは過去20年以上も湿地保全について協力し、また2007年から10回のフォーラムを開き、相互の取り組みを深めてきました。 2008年ラムサールCOP10 における水田決議や、世界湿地ネットワークの設立等を通し地域NGOの政策提言が国際条約や、国家政策など湿地保全を前進させたことはその成果といえます。
一方でセマングム干拓や、諫早湾干拓など、個々の湿地を保全できないケースが存在し、湿地に関する課題は山積しています。
湿地の保全は現場から始まり地域のNGOが鍵を握っています。 しかしどの地域も目前の問題は大きく、全国・世界に向けた対応がますます困難になっています。
そこで、これまでの日韓フォーラム・世界湿地ネットワークの活動の総括し、いくつかの湿地の近況を共有したうえで、現場の課題と地球規模の課題の接点を考察し、国際条約に向けたNGOの関わり方や、日韓フォーラムのあり方の今後の方向性を探りたいと考えています。是非ご参加ください。
第11回 日韓NGO湿地フォーラム・国際湿地NGOワークショップ
●日時:2016年10月29日(土)・30日(日)
●会場:岐阜市民会館・会議室80(29日)/展示ギャラリー(30日)
岐阜市美江寺町2-6 TEL 058-262-8111
●主催:ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)
●共催:韓国湿地NGOネットワーク
●協力:よみがえれ長良川実行委員会
●参加申し込み:
フォーム(https://goo.gl/2B4ma6)またはEメール(info@ramnet-j.org)で、①お名前、②ラムネットJ会員登録の有無、③参加希望日、④メールアドレス、⑤電話番号(携帯)をお知らせください。
●参加費(資料代込み):2000円〈会員1500円〉
10月20日までに事前申し込みの場合1500円〈会員1000円〉
参加費は当日会場の受付でお支払いください。
●お問い合わせ:
ラムネットJ TEL 03-3834-6566 Eメール info@ramnet-j.org
【プログラム1】日時:10月29日[土] 9:30〜16:45
会場:岐阜市民会館・会議室80
〈開会挨拶〉前川盛治(ラムネットJ共同代表)
〈趣旨説明〉柏木 実(ラムネットJ共同代表)
〈第1部〉国際条約にとってNGOはどんな存在か?
■基調講演-1
「ラムサール条約とNGO」
ルー・ヤン博士(ラムサール条約事務局)
■基調講演-2
「ラムネットJの条約決議採択に向けた活動
─水田決議と国連生物多様性の10年─」
呉地正行(ラムネットJ共同代表)
〈第2部〉地域NGOの活動にとって国際協力はどんな力になるのか?
■現地からの報告
「長良川河口堰開門への課題と日韓交流」
武藤 仁(長良川市民学習会事務局長)
「湿地保全に向けた日韓協力」
柏木 実(ラムネットJ共同代表)
■湿地保全の現状
「水の流れを守る闘い」
日本:陣内隆之(ラムネットJ理事〉
「4大河川事業による被害と住民訴訟」
韓国:イ・ダソム(グリーンコリア活動家)
■現場から
「ナクトンガンの水門開放」
韓国:キム・キョンチョル(KWNN事務局長・湿地と鳥の仲間たち)
「トタ湖登録を目指す啓発活動」
コロンビア:フェリペ・ベラスコ(モンテシート財団事務局長)
「コウノトリとファポチョン」
韓国:イム・ジョムヒャン(韓国水田湿地ネットワーク 事務局長)
「ナベヅルとチュナム貯水池」
韓国:イム・ヒジャ(馬山・昌原・鎮海環境運動連合政策室長)
「クロツラヘラサギ保全と日韓協力」
韓国:ナム・ソンジョン(仁川クロツラヘラサギネットワーク)
日本:松本 悟(日本クロツラヘラサギネットワーク)
【プログラム2】日時:10月30日[日] 9:30〜16:45
会場:岐阜市民会館・展示ギャラリー
「〈第2部〉のまとめと問題点」 丸山明子(ラムネットJ理事)
〈第3部〉国際条約会議に向け地域NGOはどんな働きかけをしてきたか?
「国際条約会議におけるNGOの成果と課題」
柏木 実(ラムネットJ 共同代表)
「WWNの活動とその評価」
クリス・ロストロン(WWN前代表、英国 水鳥・湿地トラスト)
「COP12におけるNGOにとっての成果」
ルイーズ・ダフ(WWN代表、オーストラリア Conservation Volunteers)
「韓国湿地運動とその国際湿地運動における意味」
キム・チュニ(韓国環境運動連合事務局次長)
〈第4部〉地域NGO・国際条約・国際協力のこれから
■全体討論 進行:柏木 実、丸山明子
《テーマ1》
「国際条約(ラムサール、CBD)に地域NGOは何を期待し、どう関われるか」
《テーマ2》
「国際NGOがつなぐ地域NGOと国際条約」
■グループ討議
《グループA》進行:浅野正富、陣内隆之
「今後の日韓交流」(日本語・韓国語)
《グループB》進行:柏木 実、丸山明子
「WWNの今後」(英語)
■討議結果の報告
「全体のまとめ」柏木 実
〈開会挨拶〉堀 良一(ラムネットJ共同代表)
※この事業は自然保護助成基金の支援を受けて実施しています。
※チラシのPDFは、下記URLからご覧ください。
2016年10月08日掲載