第13回日韓NGO湿地フォーラム/国際湿地NGOワークショップ

 ラムサール・ネットワーク日本では、韓国湿地NGOネットワークなどとの共催で、第13回日韓NGO湿地フォーラム/国際湿地NGOワークショップを2018年5月19日〜20日に金沢市で開催します。前日の5月18日には河北潟のエクスカーションも実施します。みなさま、ぜひご参加ください。

第13回 日韓NGO湿地フォーラム/国際湿地NGOワークショップ

 日韓の湿地NGOは、過去20年以上にわたって湿地保全について協力し、2007年から10回のフォーラムを開き、相互の取り組みを深めてきました。2008年のラムサール条約第10回締約国会議(COP10)における水田決議や、世界湿地ネットワークの設立等を通し、地域NGOの政策提言が国際条約や国家政策など湿地保全を前進させたことはその成果といえます。
 一方で、日本および韓国の湿地は減少の一途をたどり、課題は山積しています。湿地の保全は現場から始まり地域のNGOが鍵を握っています。しかしどの地域も目前の問題に奔走し、全国・世界に向けた対応がますます困難になっています。
 湿地減少の要因の過半数は人為的な開発です。埋め立てやダム・堰、複式干拓、防潮堤など、いずれも水の自然な流れを阻む人工物建設です。こうした傾向は、日本だけでなく世界共通の課題であることも見えてきました。そこで、前回のフォーラムでは、水の自然な流れの大切さを国際的に認識させるために、ラムサール条約の決議にするという目標を立てました。
 今回のフォーラムは、今年10月にUAEのドバイで行われるラムサール条約COP13に向けた具体的な戦略計画を立てていきます。併せて、COP13のテーマである「都市と湿地」について、NGOの立場から提言することをめざして討議します。さらに、今年は国際サンゴ礁年であることもふまえて、沿岸湿地の保全についてCOP13で提言することもめざしていきます。
 地域のNGOにとって、現場の課題と地球規模の課題の接点を考察すること、国とのコミュニケーションや国際条約が地域に与える役割について知ることは、今後の活動に大きく役立つものと思います。地域で活動する方々もぜひご参加ください。

●日 程 2018年5月19日(土)〜20日(日)
     *5月18日(金)河北潟のエクスカーション
●場 所 石川県勤労者福祉文化会館ホール(金沢市)〈地図リンク〉
      石川県金沢市西念3−3−5 TEL 076-234-2421
      (JR金沢駅・金沢港口(西口)より徒歩約20分)

●主 催 NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本(RNJ)
●共 催 韓国湿地NGOネットワーク(KWNN)
     世界湿地ネットワーク(WWN)
●協 力 NPO法人 河北潟湖沼研究所

●資料代 RNJ会員 2000円/一般 3000円(当日のRNJ入会も可能です)

●参加方法
  • フォーラム/ワークショップ:当日参加も可能ですが、準備の都合上、なるべく5月10日(木)までに、以下のウェブサイトの申し込みフォームで参加申し込みをお願いします。
  • エクスカーション:以下の申し込みフォームまたは、河北潟湖沼研究所(info@kahokugata.sakura.ne.jp)までお申し込みください。締め切り:5月10日(木)(定員となり次第、締め切りとなります)
  • 申し込みフォーム  https://goo.gl/aqtGvC

●お問い合わせ
 ラムサール・ネットワーク日本  事務局
 Eメール info@ramnet-j.org  TEL/FAX 03-3834-6566

【プログラム】
●5月19日(土)地域の湿地やWWN事業の報告 9:30〜17:00
セッション1:地元およびWWNからの報告
1)河北潟の流域再生への取り組み 高橋 久(河北潟湖沼研究所)
2)私たちはなぜラムサール条約に関わるのか ルイーズ・ダフ(WWN)
3)世界NGO湿地調査 クリス・ロストロン(WWN)
4)国や国際NGOとの関わりを地域に活かすために ルイーズ・ダフ(WWN)
セッション2:地域からの報告
1)4大河川の堰開放と再自然化の課題 チョン・ギュソク(緑色連合)
2)琉球諸島の沿岸域の現状と国際条約会議への取り組み 安部真理子(RNJ)
3)韓国の干潟の現況と課題 チョン・ハンチョル(ファソン環境運動連合)
4)東京の川と海〜多摩川と東京都の湾岸・葛西三枚洲 金井 裕(RNJ)
セッション3:都市と湿地と農業
1)都市の水田の多様な機能とそれを活かした未来の街づくり
   呉地正行(RNJ)
2)市民たちが守る農地トラスト
   イム・ジョムヒャン(韓国水田湿地ネットワーク)
セッション4:COP13に向けた具体的な活動
サイドイベント、ブース、プレNGO会議などの解説 柏木 実(RNJ)

●5月20日(日)COP13に向けた具体的な検討 9:30〜17:00
セッション5:COP13にかかる決議案に対する対応
1)WWNとしてのCOP13 ルイーズ・ダフ(WWN)
2)COP13にかかる主な決議案の説明と討議
セッション6:「水の自然な流れを守る」をCOP14で決議するために
1)「水の自然な流れを守る」をラムサール条約会議で決議するために
   陣内隆之(RNJ)
2)決議案や今後の取り組み等の討議
セッション7:COP13に向けた具体的な行動計画の討議

【エクスカーション5月18日(金)
テーマ:水のつながりと人のつながりをつくる(河北潟および犀川流域)
●日 時 2018年5月18日(金)  9:00〜20:00(懇親会)
●集 合 金沢駅西口団体貸切バス乗降場  8:30集合
●解 散 津幡駅(20:16発または20:38発の金沢行の列車に乗ります)
●参加費 4000円(昼食代・懇親会費)
●主 催 NPO法人河北潟湖沼研究所
●行 程(一部変更の可能性あり)
  9:30 普正寺の森(犀川河口域)河川改修計画と普正寺の森の保全
 11:30 犀川上流域
 12:40 森下川流域(金沢市牧山町) 無農薬の里づくり/古民家で昼食
 14:30 道の駅 サンセットパーク内灘 河北潟(森下川等河口域)の全体像
 15:00 才田町 森下川河口 生きもの元気米の取り組み
 15:30 河北潟干拓地 水利用の現状等
 16:45 道の駅 倶利伽羅塾 
 17:00 河北潟を深く知るミニセミナー (和室でパワーポイント上映)
 18:00 懇親会(倶利伽羅塾和室にて2時間)
      流域の農作物、加賀の地酒、生きもの元気米、すずめ野菜の料理

jkf13-flyer-1.jpg チラシPDF

2018年04月29日掲載