イベント情報
■大阪府
和亀保護の会
大正川カメ類捕獲調査と小さな自然回復活動
河川に生息するカメ類を罠と手探りによって捕獲し、個体データを取る。ミシシッピアカミミガメが捕獲された場合は持ち帰り適切に処分する。また外来魚や外来植物も駆除する。調査区間の清掃活動も行う。さらに2020年度に行われた浚渫工事によって失われた自然回復を試みるため、中洲の補修や澪筋を変化させるための作業も行う。例年活動は公開で行なっているが、コロナ下のため昨年度に続き、身内のみでの開催とする。

工事前のカメ救出
浚渫工事後の大正川

清掃作業
【団体紹介・湿地紹介】
大阪府茨木市・摂津市を流れる大正川は万博公園近くの松沢池を水源とする約5.3㎞の都市河川である。賑やかな都市を流れる2面(一部3面)コンクリート張りの川ではあるが、外来種も含めて多種多様な生物が生息していた。しかし2020年度に最も多様度が高い区間で袋詰め玉石設置工事と浚渫工事が行われ、救出作業はしたものの、多くの命が失われた。また行政との交渉によりできる限り自然に配慮していただいたが、これまでと比してかなり単調な環境になってしまった。今後以前と同様の生物種が回復するかどうか、回復するとしてもどれくらいの年月がかかるのか、それは我々河川に関わる団体の努力次第だと思われる。活動ではこれまでの調査活動や外来種防除、清掃などに加えて、他の団体とも協力して、自然回復のために知恵を出し、できる限りの試みを行なって行く予定である。