イベント情報

■熊本県

八代野鳥愛好会

球磨川河口 ガンバレ! シギ・チドリ類観察会

●日 時:2021年4月11日(日)10:30
●場 所:球磨川河口右岸堤防(八代市鼠蔵町)
●参加費:無料
●問い合わせ:TEL 090-3328-4970
●参加団体紹介ページ:八代野鳥愛好会

春の球磨川河口干潟は、南から繁殖地のアラスカ・シベリアへ向かうシギ・チドリ類で賑わいます。潮が引き干潟が出始めると、干潟表面にはカニ類などが姿を現し、ハマシギ、シロチドリ、ダイゼン、ソリハシシギなど繁殖地へ向かうシギ・チドリ類が飛来して活発に採餌する姿を見ることができます。エネルギーを十分補給し体力をつけて、繁殖地に向けて頑張って旅を続け、繁殖がうまく行くように応援したいと思います。また、干潟が出る前に、干潟周辺のゴミ拾いを行い、良い環境で滞在できるようにします。ゴミ袋、軍手等は準備します。

【団体紹介・湿地紹介】
 本会は、昭和63(1988年)年4月に創立されました。野鳥たちの暮らしが守られ、人と野鳥が上手に共生することを目指す活動を続けて33年になります。月1回の野鳥観察会(例会)は、325回を超しました。毎年の活動をまとめた会誌「カワセミ」は、33号まで発行しています。
 平成2年(1990年)に、市制50周年(旧八代市)を記念して市の鳥「カワセミ」制定を請願、平成16年(2004年)には球磨川河口の東アジア・オーストラリア地域フライウエイ水鳥パートナーシップ(EAAFP)参加の請願を行いました。球磨川河口・八代海に目を向け”地球を旅する鳥/シギ・チドリ類”や”干潟のシンボル鳥/クロツラヘラサギ”などが生息する干潟の保全のために、日本各地や東アジア(韓国、台湾など)の方々とも交流し、情報交換を行いながら保護活動を行ってきました。
 平成24年(2012年)には日韓こども自然観察会を開催し八代と韓国の子ども達とのクロツラヘラサギ交流会等を実施し、これは「童話」作成団体との交流となり「国をつなぐ奇跡の鳥クロツラヘラサギ」(汐文社)が全国出版されました。
 平成26年(2014年)には国際交流イベント「アジアをつなぐクロツラヘラサギ」、平成27年(2015年)には日韓交流クロツラヘラサギワークショップを開催、平成28年(2016年)には台湾クロツラヘラサギ生息地を訪問するなど韓国や台湾の自然保護活動団体と交流しました。
 平成28年からは、熊本大学沿岸域環境科学研究センターと協力し、八代市内の環境団体と共に「八代まるごと自然体験」講座の運営にも携わり、平成29年(2017年)からは球磨川河口干潟のラムサール条約登録を視野に入れた干潟の野鳥観察会、ラムサール条約についての学習会、八代海の生態系の保全と持続的利活用を考えるシンポジュウムなどを実施しています。
 平成30年(20018年)には、「球磨川河口の干潟生態系と漁業資源が守られ、ラムサール条約登録に向けて活動干潟の保全」する活動に力を注ぎ、「球磨川河口 がんばれ!シギ・チドリ探鳥会」、「浜辺の大そうじ大会」、「ヤマセミとカワセミを通して球磨川流域の自然を学ぼう」講演会、体験学習「アナジャコ釣り」、「魚市場見学会」、秋には「球磨川河口 がんばれ!オーストラリア・ニュージーランドへ」探鳥会を実施 しました。また、令和2年(2020年)には、八代の環境団体「次世代とともにがんばろ会」と協力して、「青少年水サミット2020 in 八代(オンライン)」を実施することができました。ラムサール・ネットワーク日本の湿地のグリーンウェイブ活動には、2011年からずっと参加させていただき、球磨川河口干潟を利用するシギ・チドリ類の渡りを応援し、干潟の重要性を紹介しています。
 昨年(2020年)からは、体験学習「田んぼの生き物調査」にも取り組んでいます。市民の皆さんに八代の環境の素晴らしさを伝え、鳥と人との共生の啓発に努め、球磨川河口干潟のラムサール条約湿地登録にむけて頑張っています。