野田・江川の水田型市民農園への参加を通して環境に優しいお米つくり
●主 催:三番瀬のラムサール条約登録を実現する会
●開催日:2011年4月24日(日)
4月24日、私たちが「湿地のグリーンウェイブ」参加イベントとして企画した「野田・江川の水田市民農園」に参加しました。絶好の快晴に恵まれ小学生2人を含めて7人の参加でした。
午前中は、田植えを行い午後は、田圃わきの小川でのザリガニ獲りやセリの採取など、それぞれ広大な谷津をバックに自然を十分堪能しました。
今年は、昨年に比べ、大震災の影響もあり参加者は少なかったのが残念です。しかし、私は主催者などに「湿地のグリーンウェイブ」の企画チラシを配布すると共に、受付に「宣言文」と併せて置かせてもらいました。また、野田共生ファームの常務理事にラムサール条約登録への検討を重ねて訴えると共に、ラムネットの呉地さんなどから話を聞く機会を作って欲しいと要請しました。直ぐには実現しないと思いますが共生ファームでは、コウノトリを来年から飼うべき小屋などを用意するとのことなので、真剣に検討してくれるように今後も話しかけていきたいです。
今回の参加で大変興味があったのは、主催者の話と実演で、水田・田圃が発電能力を有していることを確かめることが出来たこです。以下にごく簡単にそのメカを説明します。
彼らが参加者に示した実験は、プラスチックの器に稲の束10本程度を入れて、これに電極を結んで電圧計に接続した極めてシンプルな回路です。電圧計には27.65mV~12.45mV程度で時時刻々変化する値を示していました。電気発生のメカは、イネが光合成によってその根っこに有機物を作り出し、その有機物を大量の微生物が食べた結果、これらの微生物のなかのある種の微生物が電気を発生させるということでした。1枚の田圃で1家庭の電気を賄える程度は可能でないかとの説明でした。
ところでこのデモ・実験は、東京大学先端科学研究センター・グループリーダー、渡辺準教授によるものです。読売新聞の紹介で野田共生ファームを紹介され今日のイベントとなったもので、来月には規模を拡大して実験するとのことでした。
小生も現在、三番瀬関係の各団体に呼びかけて、新たな原発に頼らない再生可能な自然エネルギーへの転換を求める市民運動を呼びかけていることもあり、この新しい水田での自然再生エネルギーの行くえは大変興味がある話です。今後更なる新しい事実が判明しましたら改めてお知らせします。
(三番瀬のラムサール条約登録を実現する会 立花一晃)