イベント報告

自然かんさつ会 干潟の生きものたち~多摩川河口編

●主 催:自然観察指導員東京連絡会(NACOT)
     NPO法人環境ネットワーク・文京(ENB)
●共 催:神奈川県自然観察指導員連絡会(グリーンタフ)
     NPO法人地域パートナーシップ支援センター
     NPO法人海の森づくり推進協会
●開催日:2011年5月5日(木・祝)10時~14時 天気・曇り
●場 所:多摩川河口干潟(大師橋干潟)
●参加者総数:73名 一般参加者56名(大人28名 子供21名 幼児7名)スタッフ17名

 昨年まで実施していた川崎市側の干潟がスーパー堤防工事のため立入禁止となったこともあり、初めて大田区側の大師橋干潟で開催しました。参加人数が多かったこともあり上流側と下流側の2班に分かれ、カニを中心に干潟の生き物の観察を行い、干潟の生物の多様性や、低質の違いによる生き物の分布の変化、有機物の分解に果たす役割などに気づくことが出来ました。中には泥に足を取られ転んで泥まみれになった方や、履き物を脱ぎ捨てて裸足の感触を楽しんでいる方もいらっしゃいました。観察した生き物を元いた場所に返し、初めての試みとして利用させていただいた干潟の清掃も行いました。出発地点の公園で昼食を取りながら、干潟再生への願いのシンボルとなっている「黄色いハンカチ」に、観察会の感想やメッセージなどを書き張り出しました。また、昼食前にセットしておいたシジミの浄化能力実験結果を観察した後、張り出された黄色いハンカチのメッセージを皆で確認しました。

黄色いハンカチに書かれた感想(抜粋)>
  • 陸の岩場のかげにたくさんのカニがいて驚きました。初めての干潟観察楽しかったです。
  • 多摩川のほとりに住んで約10年。初めて多摩川と海が出会う所に娘と遊びに来れて良かったです。
  • 大人も子供も大満足。あらためて干潟の大切さを実感しました。多摩川バンザイ!!有難う!!
  • 東京の干潟にあんなに沢山のシジミやカニがいるなんて驚きでした。
  • ビルばっかりの東京にもあるんだ!自然。ちょっと感激!よかった。
  • 硫化していない良い干潟でヨシ原もあり素晴らしかったです。ゴカイやカニたちの営みを後世にうけついで欲しいです。
  • 干潟の生き物たちもいつまでも元気でね。生足での干潟初!気持ちよかったよ。
  • 生物多様性の宝庫と言われ、水質浄化に多大な貢献をしている干潟を見て、触れて、話を聞いて、大変勉強になりました。

(報告:国安俊夫)