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世界湿地の日2010年ポスター

世界湿地の日2010年ポスター

■世界湿地の日とは?
 2月2日は「世界湿地の日」です。1971年のこの日にラムサール条約が採択されたことにちなみ設けられました。1997年から毎年、湿地の価値やラムサール条約について人々の理解が進むよう、政府機関やNGOなどが、さまざまな活動に取り組んできました。90カ国以上からの世界湿地の日の記念活動の報告がラムサール条約のホームページに掲載されています。活動の内容はセミナーや観察会など、さまざまです。

■2010年のテーマ「湿地を守る─地球温暖化、生物多様性への解決策」
 昨年末にはコペンハーゲンで気候変動枠組み条約COP15が開催され、今年10月には生物多様性条約(CBD)COP10が名古屋で開催されます。今年の世界湿地の日のテーマ「湿地を守る─地球温暖化、生物多様性への解決策」は、私たち湿地関係者がこれらの環境条約に関連する問題の捉え方や働きかけを考えるヒントを与えてくれます。条約事務局が発行した今年の世界湿地の日のパンフレットでは、次のようなことが詳しく説明されています。

  • 湿地の喪失や劣化の最大の要因は人間による開発だが、湿地への影響も世界中で報告されている。地球温暖化は今世紀中に生態系損失をすすめる主要な要因となるだろう。
  • 湿地は人間が引き起こした地球温暖化に対して脆弱だが、湿地をうまく管理することにより、湿地の生態系や生物多様性は地球温暖化の緩和に役立ち、私たちの暮らしにとって最も大切な水と食糧の安全保障を確保することで、地球温暖化に適応する手助けとなる。
  • そういった状況のもと、私たち湿地関係者(Wetland People)にできることは、政策立案者を含むさまざまなセクターに向け、「湿地の価値と保全の重要性」を力強いメッセージとして届けることである。

■湿地の日に利用できるツール
 毎年、世界湿地の日に先立ち、条約事務局がその年のテーマに沿って作ったさまざまなツールを公表します。ポスターや説明用のパンフレット、ペーパークラフト、ステッカーなどです。昨年は子ども向けの湿地に関するクイズも付いていました。これらは誰でも利用できるように、ラムサール条約ホームページの世界湿地の日2010年のページからダウンロードできるようになっています。(以下のリンクからもPDFファイルをダウンロードできます)

■日本からも参加や報告を
 条約湿地ではない場所、和白干潟、中池見湿地などでの世界湿地の日の記念行事が、条約湿地での取り組みと一緒に環境省により英訳され、ラムサール条約のホームページに掲載された例があります。今回も2月2日を中心に開催される世界湿地の日記念行事は同じ扱いになることが決まりましたので、身近な湿地でイベントを開催して、ラムネットJまでご報告ください。生物多様性年のキックオフとしても、この機会に各地の湿地保全を力強く訴えましょう。