沖縄防衛局に「『那覇港湾施設代替施設建設事業方法書』に対する環境保全の見地からの意見書」を提出

米軍那覇軍港の浦添ふ頭地区(沖縄県浦添市)移設に伴う埋め立て事業について、環境影響評価手続きが進められています。先般、「那覇港湾施設代替施設建設事業に係る環境影響評価方法書」の公告・縦覧が行われ、2025年10月1日締め切りで意見募集が行われました。

ラムサール・ネットワーク日本は「海の生き物を守る会」と連名で、意見書を提出しました。

この意見書では、下記の点を指摘しました。

  1. 累積影響の評価の必要性
  2. ゼロオプションを含む代替案の検討
  3. 対照区(コントロール)の設置
  4. 調査内容の不備
  5. 生物群集とその生育・生息域の物理化学的環境との関係に関わる評価の欠落
  6. 周辺環境への影響の不十分な考慮
  7. 本事業により沖縄島中部西海岸で最も健全なサンゴ礁生態系が喪失する
  8. 埋立土砂の調達計画が記されていない
  9. 全ての環境要因が特定されていない
  10. 埋立地の供用段階も環境影響評価に含むべき
  11. 専門家の氏名・所属の明記
  12. 防波堤建設の必要性
  13. 海の騒音に関する視点の欠如

参照:沖縄防衛局に「那覇港湾施設代替施設建設事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見」を提出(2024年9月11日)