【久米島自然講座】「渡り鳥」を語る ~久米島と渡り鳥とワタシ~

 

 

「久米島の渓流・湿地」は、日本国内では37番目の「ラムサール条約湿地」として、2008年に登録されました。 

久米島は、海・山と手つかずの自然が豊かでありかつ、人と自然が持続可能な環境つまり「里山」を大切にしてきました。

この環境は、渡り鳥たちにとっても休息の場、繁殖の場として稀有な存在です。

今回は、「渡り鳥」を中心テーマとして「久米島と渡り鳥とワタシ」と題して、久米島の自然を愛する方々とともに、基調講演をトークセッションを通して、久米島と渡り鳥の関係を紐解くイベントを開催します!

日時:2025年9月27日( 土) 14:00~16:30
場所:風の帰る森交流施設 (沖縄県島尻郡久米島町字比嘉2870番地)
主催:ラムサール・ネットワーク日本
支援:Patagonia日本支社(環境助成プログラム)

申し込み: https://forms.gle/jdWUZkj7WT3qTQhc8 
      残席ある場合に当日参加できます。
問合せ先: Mail:info@ramnet-j.org 電話:03-3834-6566(留守電)

■講師紹介

呉地正行

冬の渡り鳥、雁は、家族の絆がとても強い鳥です。夏に北極圏で子育てした雁の家族は、秋に数千キロの旅をして、越冬地の日本などへ渡ってきます。

 この間、雁の子供は親を見失うことはありません。それは卵から孵化したヒナには、初めて見たものを親と思い、迷子にならない「刷り込み」という習性があるからです。

 そのおかげで、子供たちは親に導かれて長い渡りの道を「学習」することができ、沖縄や久米島まで渡ってくる鳥もいます。これ以外にも雁の家族は、言葉や合図を使いながら全員一致で行動し、家族の命が脅かされる時も、一羽の仲間を見捨てることはありません。

柏木実

長距離を旅するシギやチドリたち
-小さな渡り鳥たちの不思議と迫る危機-
 
「千鳥足」「千鳥格子」などの日本語を知らない人はないほどなじみが深いシギやチドリたちですが、季節と共に旅をすることもあり、数も減っているので見たことのある人は意外に少ないようです。しかし、この小さな仲間たちの生活は不思議なことがいっぱいです。
 シギ・チドリ類の生活。久米島との関係、中でも世界で100から200番(ツガ)いのこの仲間が久米島にも来たことがあること。などについてお話しします。